出発からハプニング!高速通行止めで揖斐川ルートへ突入
朝6:30、東大阪のいつものコンビニに集合。
この日は梅雨明け直後の快晴で、気温も33℃近くまで上がる予報。絶好のツーリング日和に胸が高鳴る。
西名阪〜名阪国道〜東名阪を通って、三重県・長島方面から北上する予定だったが、東名阪でまさかの通行止め。鈴鹿付近で事故が発生し、予定ルートは完全に遮断された。
仕方なく一般道にルート変更。だが、ここからが思わぬ展開。揖斐川沿いの道に出た瞬間、目の前には清らかな川と緑あふれる山並みが広がり、むしろ高速よりも“ツーリングしてる感”がグンと増した。
予定変更も、旅のスパイス。気持ちを切り替えて、揖斐川の風に身を任せることにした。
揖斐川の清流と山の絶景ルートで癒される道中
揖斐川沿いのルートは、走っていて気持ちいいどころか、目の保養にもなる絶景ルートだった。
河口付近では川幅も広く、ゆったりとした流れを見下ろしながら進む。やがて上流へ向かうにつれて川幅はキュッと締まり、水の透明度がぐんと上がってくるのがわかる。日差しを受けてキラキラと光る川面と、緑深まる木々のコントラストがなんとも言えない美しさだ。
気がつけば、最初は遠くに見えていた山々もどんどん近づいてきて、ついに目の前に迫るようなロケーションに。エンジン音を反響させながら走るワインディングは、まさにバイク乗りのための道。
ちょうどお昼どきに差しかかり、「道の駅 織部の里もとす」で一休み。冷房の効いた休憩所で汗を拭きつつ、地元食材を使ったランチをいただく。長時間の運転で疲れた体に沁みる、うまい飯と冷たいドリンク。こういう時間もまた、ツーリングの醍醐味だ。
いざ鷲巣谷第1砂防堰堤へ!石積みと水流の絶景

昼食と休憩でリフレッシュした後、いよいよ本日のメインスポット「鷲巣谷第1砂防堰堤」へ向かう。
この場所、ただのダムと思うなかれ。石をひとつひとつ丁寧に積み上げた堰堤の造形美と、流れ落ちる滝の迫力が織りなす景色は、まさに異世界。初めて来た人は、ラピュタを思い浮かべるかもしれない。
最大の見どころは、堰堤の中に通路があって、なんとその真下をバイクで通れる(通れなくもない)こと。水しぶきを間近に感じながら、石のトンネルを抜ける感覚は、冒険そのものだ。
SNSでは、堰堤の中にバイクを停めて、滝の正面から撮る写真がライダーたちに人気。
自分の愛車を“絶景の中に置く”という、このロマン、わかってくれるよね?
山の奥深くに、こんな場所が隠れていたなんて、正直驚きだった。


帰路に立ち寄る道の駅と青土ダムの水の迫力
鷲巣谷で幻想的な時間を過ごしたあとは、帰路に向かう。
だけどそのまま帰るのはもったいないってことで、立ち寄ったのが「道の駅 うすずみ桜の里・ねお」。
ここも山に囲まれた静かな場所で、冷たい飲み物片手にのんびり。夏の疲れを癒すには、こういう“何もしない時間”も大切だ。
そしてラストは、滋賀県の青土ダム(おおづちだむ)へ。
ここはダムマニアじゃなくてもテンションが上がるスポット。貯水池の水位が高くなると、洪水吐きから水がダイナミックに越流していく。
今日は残念ながら水量は少な目だったが、越流している姿を見ることができた。
まるで巨大な滝のように、水が滑り落ちていく様子は圧巻の一言。

走って、見て、癒されて──ラストまで満足度の高いツーリングとなった。

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