豊稔池ダム(ほうねんいけダム)は、香川県観音寺市大野原町に佇む、日本最古の石積式マルチプルアーチダムです。
柞田川の水を堰き止め、水田を潤す重要なダムは、その歴史的背景と建設技術によって、現在も私たちに語りかける存在となっています。
豊稔池ダム(ほうねんいけダム)の概要
豊稔池ダムの建設は、大干ばつへの対策としての重要な一環として始まりました。
讃岐山脈から流れる柞田川の水を利用し、水田を潤すことは、地域経済と生活において極めて重要でした。
1926年に着工され、地元住民による協力のもと、約4年という短期間で完成しました。
15万人もの人々が一体となって、ダム建設に取り組んだ姿勢は、地域の結束力と努力の証しと言えるでしょう。
マルチプルアーチダムの技術と貴重性
豊稔池ダムは、日本においてマルチプルアーチダムとして建設された数少ない存在の一つです。
マルチプルアーチダムとは、多数のアーチを連ねて構築されるダムのことを指します。
豊稔池ダムは、アメリカ合衆国で発展した最新技術であるマルチプルアーチの応用例として建設されました。
その技術的な進歩とその建設に関わる歴史的な経緯から、土木史やダム技術史においても貴重な存在とされています。
アーチ止水壁が複数連なるダムのことで、多連式アーチダムとも呼ばれています。安定性は単一のアーチ式のほうが勝るようですが、川幅が広大など、単一では建設出来ない場合に用いられる形式です。
ダムの保存と文化遺産化
2006年、豊稔池ダムは国の重要文化財(建造物)に指定されました。
その価値ある建造物としての位置づけが認められ、ダムの保存と維持が図られています。
上流部は補修工事によってコンクリート補強が施されましたが、下流部には当時の石積みがそのまま残されています。
豊稔池ダムは、歴史的な価値と共に、現代の技術との共存が見事に示されている建造物です。
豊稔池ダム周辺の魅力
豊稔池ダム周辺には、美しい自然環境と観光名所が点在しています。
観音寺市の中でも、その風光明媚な景色と歴史的な名所が集まるエリアです。
ダムを訪れる際には、周辺の観光地や名物料理なども楽しんでみてください。
自然と文化が調和する場所で、豊かなひとときを過ごすことができることでしょう。
「豊稔池ダム」の基本情報
基本情報 | 豊稔池ダム(ほうねんいけダム) ■所在地 香川県観音寺市大野原町田野々 ■営業時間 24時間営業 ■問い合わせ 観音寺市役所本庁舎3階 観光係 Tel:0875-23-3933 Fax:0875-23-3956 ■ウェブサイト www.city.kanonji.kagawa.jp(観音寺市HP) |
地図 | |
アクセス | ■車・バイク 高松自動車道大野原ICから車で17分(約8km) ■鉄道 JR観音寺駅からタクシーで25分(約11km) ■のりあいバス 1日4便で、豊稔池の前を通る便(田野々行き)は2便。 残り2便の海老済行きは、豊稔池の1700m手前で分岐する。 JR観音寺駅からのりあいバス五郷高室線に乗り、運転手に「豊稔池」と告げる。 のりあいバスにはバス停がなく路線上ならどこでも乗り降り自由となっています。 (ただし、国道11号線は指定場所以外、乗り降り禁止) |
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まとめ
豊稔池ダムは、香川県観音寺市大野原町に佇む、日本最古の石積式マルチプルアーチダムとして、歴史と技術の融合を象徴する存在です。
その建設における地元住民の努力や、当時の最新技術であるマルチプルアーチの応用、そして重要文化財としての指定など、多くの要素が織り交ざっています。
豊稔池ダムは、歴史と技術、自然と文化が交差する場所です。その存在は、私たちに過去の努力と進歩、そして美しい景色を教えてくれるものであり、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。
未知なる道へ。次の絶景でまた会いましょう!
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