河津七滝ループ橋(七滝高架橋): 静岡県の720度ループ橋│静岡

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静岡県の美しい自然景観と斬新な建造物が融合した場所、河津七滝ループ橋についてご紹介します。

この橋は、720度のループを持つユニークな建造物で、正式名称は「七滝高架橋」。

本記事では、その特徴や建設経緯、そして受賞歴について詳しく探求します。

目次

「河津七滝ループ橋」の概要

河津七滝ループ橋(かわづななだる るーぷきょう)は、静岡県河津町に位置する720度ループの橋で、正式名称は「七滝高架橋(ななだるこうかきょう)」です。

この橋は全長1064メートル高低差は45メートルあり、直径が80メートルの二重ループ橋です。

日本構造橋梁研究所による設計で、6つの橋脚によって支えられています。ループ橋部分は3径間連続曲線箱桁4連で構成されています。

通行できる車両と制限速度

河津七滝ループ橋は、下田市・河津駅方面からは反時計回りの上り坂、伊豆市・天城トンネル方面からは時計回りの下り坂で720度・2回転ループします。

片側1車線の対面通行で、制限速度は時速40キロメートルで追越しは禁止されています。自動車オートバイ自転車が通行できます。

建設経緯

河津七滝ループ橋は、その建設経緯からも興味深い名所です。

このユニークな橋が誕生する背後には、地震による影響が深く関わっています。

かつては主要地方道修善寺下田線(静岡県道13号)が山に沿ってつづら折れになっていましたが、1978年の伊豆大島近海の地震の影響で、山腹の道路が崩落しました。

この地震の教訓を生かし、通行の利便性と地震による土砂崩れの予防を目的として、新しい工法を採用して建設が始まりました。
そして、1981年(昭和56年)に河津七滝ループ橋が完成しました。

その年、このユニークなループ橋は土木学会田中賞を受賞し、その名声が広まりました。

この受賞は、その斬新な設計と地震に対する安全対策の優れた例を認めたものであり、橋の建設の背後にある技術の高さを示す証拠です。

河津七滝ループ橋は、地震の影響から生まれた独自の建造物として、訪れる人々にその歴史と背後にある工学的な進歩を知る機会を提供しています。

河津七滝ループ橋」の基本情報

基本情報河津七滝ループ橋(かわづななだる るーぷきょう)
 正式名称:七滝高架橋(ななだるこうかきょう)
■所在地
 静岡県賀茂郡河津町梨本
料金
 無料
駐車場
 駐車場あり(ループ橋の真下)
ウェブサイト
 https://izugeopark.org/geosites/
地図

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